特養(特別養護老人ホーム)を見学して思うこと

この年末年始2週間も休みを取りましたが、

最初の1週間は、母親のために、特養(特別養護老人ホーム)の見学にいってました。

10施設を次々に訪問し、申込みしてきましたが、結構大変でした。

母親が良い年齢で、寝たきりに近い状況なので、色々と調べてましたが、

介護というのが、一大産業となりつつあるなか、

色々な制度、補助金があり、色々な業者、行政が絡む、複雑な様相をかもし出してます。

現段階では、特養は「要介護認定4、5レベル」が必須とのことで、これは相当びっくりしました。もう、動けん人たちばっかでしょ?みたいな老人を低価格で引き受けてくれる施設となっており、ある施設などは、「平均年齢90歳です」みたいな!!「100歳も居ますよ!」って、そういう施設なの!?

最初見学して、かなりびっくりした覚えがあります。最後の方は、「これが当たり前か」と淡々と見てましたが。みんな車椅子。その上、寝ている人ばかり。

要介護認定3で、認知症の方は、特養では基本「引き受けません」みたいな感じでしたね。

#ここら辺が、一番家族の介護で辛いと思うのですが、施設の運営からしても、ムリなんでしょうね。

特養を入れたがる理由としては、「価格が安い」ということ。個室タイプでも、20万をきるくらい。敷金(?)みたいなのは、基本無くて、看取り(老衰などでの死期が迫る場合でも、施設で見取ってくれる制度)もあったりして、相当なケア体制を取ってます。

ただ、申込み数が凄くて、300名申込み待ちなど、当たり前。ケアマネージャーさんからは、「兎に角急いで、複数申し込んでください」といわれて、急いで回ってきました。

制度に関しても金額の補填など、日本の福祉制度は手厚いなぁ、と思います。この部分を個人で負担すると、確実にひと財産なくなります。

後、介護施設の方がたも、よく働くなぁーと感心します。ワタシは、到底できないですよ、あの業務は・・・・

施設、制度など感心することもありながら、見学していて思うのは、

「入所されている老人たちは、一体何を感じているのか?」

ということは、アタマに引っかかってました。

90歳前後の方々は、ある意味生ききった感があるのか?

でも、最後は、こういう施設で暮らすのが良いのか?

本当は、家族に囲まれてが一番でしょうけど、そうもいかない現実・・・・

ウチの母親も、ワタシ一人が面倒をみなければならなくて、

帰る家もなく生きていく状況では

施設に頼らざる負えない現実。

でも、本当に本人のためなのか?

そういうワタクシも、こんな記事を見つけて、読んでしまいます。

30~40代がいずれ迎える「大量孤独死」の未来
30~40代の「孤独死」が全く不思議でない事情
30~40代の「孤独死」が全く不思議でない事情日本は「孤独死大国」の未来も 約1000万人が孤立していると推測

今回の特養の見学、想像以上に考えさせられるワタクシでした・・・