5年経て思うことー備忘録 その9−


備忘録シリーズも、コレで終了。

かと思ったけど、もうヒトツやりますわ(苦笑)。

さて今回ですが、

コノハナシ。

「これからの賃貸運営は、

 ジブンのクレド(経営理念)が無いとやっていけないのでは?」

クレドって、経営理念という意味らしいですが、

有名なのは、ザ・リッツカールトンの例。

リッツ・カールトンはお客様への心のこもったおもてなしと快適さを提供することをもっとも大切な使命とこころえています。

私たちは、お客様に心あたたまる、くつろいだそして洗練された雰囲気を常にお楽しみいただくために最高のパーソナル・サービスと施設を提供することをお約束します。

リッツ・カールトンでお客様が経験されるもの、それは感覚を満たすここちよさ、満ち足りた幸福感そしてお客様が言葉にされない願望やニーズをも先読みしておこたえするサービスの心です。

ハァ~、不動産投資とかと関係あんの???

キャッシュフロー一番重要だろぉ。なに、馬鹿げた事言っているんだい?

うーむ、そうきましたか。

確かに、こんな経営理念は関係ないかもしれない。

不動産賃貸事業、投資を

やっているヒトたちのハナシは、

利回りが高い、キャッシュフローが

沢山なんてハナシがメイン。

でも、

なんかこう、

「ジブンが潤うためににしかやってない」

というイメージありあり(笑)。

それって、イマも存在する

ヒトムカシ前の強欲な大家と

同じカテゴリーじゃないかと(笑)。

それが、投資やビジネスなんだ!

と言われれば、それまでだけど、

「アナタ、ナニのためにやっているの?」

と問われたときに、何と答えるんだろうか?

家族のため?、ジブンの自由な時間?、

経済的な独立?、老後の安心?

グスタフは、ブッケンを探して、運営し始めたときに、

「一体、何のためにやっているのか?」

という部分で、結構苦しみました。

勿論、ジブンのためにやっているのは事実ですが、

しかし、なんとなくシックリこないというか。

色々と考えているうちに、

”ムカシ、会社でクレドのハナシあったなぁー”

と思い出しました。

組織がバラバラであった会社が、

社内でクレドを定義して、

まとまりのアル会社に生まれ変わったと。

そして、事業を運営する際に、

クレドを元に判断、方向性を決めていったと。

その時思ったのは、

「クレドを考えないと、マズイな。

 結局ジブン本意の儲け本意の状況で、

 どこかで躓くな」

と。

長い間、悩み続けて、たどりついたのがコレ。

「この世界に住むヒトビトの

 ライフスタイル、生活環境、

 財務状況、社会、哲学、思想、文化を

 考慮しながら、

 賃貸ビジネスとして必須となる

 建築、法律、財務、経済等、

 多方面に渡る不動産の知識を習得し、

 ヒトにとって大切な

 ”より良い最適な住まい(シェルター)”を

 サービスとして提供することを目指し、

 その運営活動を楽しむ」

このクレドが定義された後、

方向性は明確になったかなぁーと思います。

おかげで、ブッケンの選択肢は、

余計キビシくなったけど(笑)。

また、より深く賃貸業を考えるようになったし。

 ”より良い最適な住まい(シェルター)”を

 サービスとして提供することを目指し、

この言葉に意味は、なんであろうか?と、

問いかけること多いし。

”最新の設備を揃えれば、合致するのか?”

”1Rで最適な住まいを提供するには、ナニが必要か?”

”ベストなシェルターとはなんであるか?”

”ジブンの所有ブッケンは、

 より良いサービスと提供し続けているのか?”

とか。

あー、

なんか面倒くさいハナシですな(笑)。

このクレドのおかげで、数少ない戦略で

運営を強いられるというか、よくないことばっかか?(笑)。

しかし、

ぶれなくなったかなぁー、

と思います。

あと、細々と続けられたのは、

コレのおかげかな。

そうじゃなかったら、お金だけのハナシで、

疲れてしまったと思う。マジで。

そんな経験から言えるのは、

クレドを作って、絶えず問いかけながら、

運営しないと、ふらついちゃいますよ、

ってコト!

リッツカールトンやワタクシみたいに、

高尚なクレドじゃなくてもいいと思います。

”カネに困ったチャン達向けに

 割安な賃貸を貸し出して、

 大ニッポン帝国をよりよくします。

 勿論、お代はきっちりいただきます!”

なんてものや、

”ワタクシのラグジュアリーな空間での

 くつろぎなヒトとトキを提供します。

 でも、高いけどね。。。”

なんてものや、

”チョー築古だけど、

 チョーいけているデザインで、

 イケテルヒトを生み出す、不動産を貸し出します。”

とか、

まぁ、そこらヘンは適当に(笑)。

馬鹿みたいなハナシなんですけど、

こういう変わった方向性が無いと

ムズカシいなー、なんてコトを

5年間やっていて、そう思いました。