【書評】東京「近未来」年表 ―オリンピック後の10年で何が起こるのか?

今回の本は、所謂ネガティブ未来系の本。

将来を予測する際には、1.ポジティブ系、2. ネガティブ系、3.現状維持系となるけど、まぁ3は、本としてなりたたないので、1 と 2で攻めぎあいがあるのですが、こちらは2系の本。

ポジティブも”うぇー、アナタの未来お花畑すぎますよ~”と言いたい時もあるが、ネガティブ系も”それって、トンでも予測じゃないですか?”と、一方でも突っ込みたくなる。

今回は2.の系統ですが、比較的当たり前の出来事を予測している感じ。一部は、”うーん?どうかな?”と思う点もあるけど、それは個人的意見の違いだけであって、今後起きる将来の出来事に関しては、同意できます。

個人的に不動産の観点から気になるのは、”大学”のハナシ。

もうねぇー、日本の大学って、存在意義が薄くなっているような気がするのは、ワタクシだけ?

昔は「モラトリアム」としての存在が大きかったが、今は奨学金もらっても、その後の借金ジゴクに陥っても、必ず通う場所なんだけっけ?みたいな感じ。

まぁ、諸外国ではそれなりの大学であれば、高い教養を保持してます!という自負心が高いような気がするけど、日本だと”平均的な生活していました”を証明する感じか。

長い間、色々な経験をして勤務・学習した経験からすると、”日本の大学は教科の半分以上(全部)を、外国語で教えたら?”という考えを個人的には思っている。

ヘイシャは、それなりの企業らしく、新入社員君も何名か入るけど、優秀なヒトは優秀。で、色々聞くと、日本の大学卒だけど、途中で海外(欧米 or 中華圏)に1年くらい勉強しているんですわ・・・そんなのが当たり前にいる時代。

中には、留学無しもいるけど、そこで優秀な子は、I○Uとかのちょっと変わった大学卒。まぁ外国語ができれば好し!という風潮には同意できないけど、今後の社会の流れを考えれば、グローバル化の波で生き残る術は必須であり、それは大学で学ばせてあげれば、と思う次第。

とは言いながら、現時点の大学の先生(日本人)も、外国語上手くないから、嫌がるんだろうなぁーーー。

大学乱立の日本だけど、少子化で人数の傾向であると、まぁ大学がどんどんつぶれるだろうなぁーと思うわけで。そうなると、そこに紐づく大家さんも、一緒のアボーンの可能性大で・・・

まぁ、日本の大学が、”アジア圏の若者向けに箔をつける教育機関”として大きく舵を切るのであれば、それはそれで面白いけど、まぁそれでも、こんなに大学要らないよなぁー

そんな、暗い未来を考える上では、ぱらぱらめくるには良いかと。

東京「近未来」年表 ―オリンピック後の10年で何が起こるのか?
山田 順
さくら舎 (2018-12-06)
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