【ブックレビュー】人工社会―エコビレッジを訪ね歩いて


昨年、古本で購入しがら読んでなかったモノ。

知り合いに、パーマカルチャー系のヒトもいるので、

持続的なコミュニティなどもある程度は知っているつもり。

ハナシを聞くと、

持続的な社会といいながら、

おカネの問題で、大抵失敗するケースが多い模様。

オーストラリアでWWOOFで、

パーマカルチャーコミュニティのホストに

滞在していた知り合いが、

”夜になるとホストの夫妻が、

 お金のコトで夫婦喧嘩をハジメていて、

 大変なんだなぁー、と思った”

というの聞くと、

笑えないと思う。

自然と共存しながら、社会、経済にも充分関わり、

自然と社会のバランスを保ちながら、

「自立したコミュニティ」って、

正直なところ、思い浮かびません。

著者も、

パーマカルチャーに関わっているようですが、

オーストラリアを中心に、

色々なコミュニティを探索し、

理想的なカタチが無いかを

取材を記録した感じ。

オーストラリアの事例を紹介しているのですが、

色々な考えがあって、オモシロイとは思います。

読んでいて、

”自然と共存するコミュニティにも、投資的な側面も必要なのかな?”

とか、

”日本の将来的なアパートなどの集合住宅も、

 この中の事例の1つの様になっていくのか?

 あるいは、シェアハウスがその役目を担っていくのか?”

など、不動産に関わる視点で見ると

楽しめるのですが、

なんとなく、万人向けの本じゃないような気もしてます。

色々と考えさせられる本ですが、

図書館で借りた方がいいのかなー、と思います。

人工社会―エコビレッジを訪ね歩いて
リック・タナカ
幻冬舎
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