年金運用の難しさか・・・

ついに年金不足を政府が明言、運用失敗で15兆円を溶かしながら国民に自助を求める非道さ=今市太郎

最近は、本だけでなく、みんなキャッチーなタイトルつけるよなぁーと思います。

別途、グ論でも書こうと思いますが、世の中”ジャンク・インフォ”に溢れてます。ネット系の情報だけでなく、新聞、テレビも含めて、”目に付くような、口当たりの良い情報を提供してくる”状況なので、気をつけないと絡め取られてしまいます。状況によっては、お財布の紐を緩めてしまう・・・そんな時代ですから。

さて、今回のこのタイトルにも釣られて読んでしまいました。まぁ、この著者が良心的だと感じたのは、引用の原典をだしてくれたこと。

金融審議会市場ワーキング・グループ「高齢社会における資産形成・管理」報告書(案)

さて、厚生労働省が、”年金じゃ、皆さん生きていけません!”なんて、大手を振って主張する訳ないので、この資料の出所は、当然ながら金融庁・・・・これは案なんで、確定されると、コチラのサイトに掲載されるのかなぁ?

読み易いか?はおいておいて、この論文は、”年金だけじゃ、今後生活費足りなくなるから、NISAとかiDeCoなど制度を拡充だけでなく、高齢者になっても充分生活して生きていだけるように整備しましょう=投資を拡充させる状態を整備しましょう”みたいな論旨。

個人的には、政府なんて各省庁毎に勢力争い活発な状況で、一枚板な感じじゃないので、”昨今の高齢者が悲惨系の記事に反応して、金融庁のあるグループが論文書いて、投資を活性化させるツールを作成したんだなぁー”ということで、厚労省的には、関係ないと貫くでしょう。ただ、国民(この表現は、昨今きわめて曖昧な定義になりつるあるが・・・)としては、こんなの情報出されたら、冒頭の記事が出てしまうのもありうるかと。なんせ、”年金足りないと思いますから、皆さん投資して準備しましょう!”みたいな意図に見えますし・・・

令和になってから、貧乏系、悲惨な生活系、高齢者困っちゃっている系の記事が増えてきて、みんな薄々というか、ジョジョに覚醒しはじめたのは、”年金だけじゃ、生きていくの無理でしょう”、”65歳で年金貰えるのかなぁ?やっぱ、働かないといけないか・・・”という点かと。暗いハナシが、明確な人生の路線として先が見えてきて、滅入ってしまいますが、それが真実なんでしょう(涙

この金融庁のハナシも、厚労省主体の年金の仕組みの状況も、穿った視点から見ると、「通常の労働だけでは、この日本が陥っている資本主義社会の中では、カネが潤沢に取得できないために、一生涯生きていくのは不可能です」と宣言されたようで。その解決策として、「カネがカネを生み出す投資とかに、若い頃からがんばりましょう!」というハナシにつながるような。でも、”それだったら、労働なんかしないで、カネが生み出される投資やビジネスやっていればいいじゃん!”と若者が開き直るような気がするんですけど・・・(汗

この案のオチがどこに行くのか?見ものと思ってます。大きなうねりで、喧々諤々の議論となるのか?あるいは、何も発生せず、”そうですよね、その通りですね”と素通りされるのか?どうなるんでしょうね・・・