【ブックレビュー】国家は破綻する――金融危機の800年


こんばんは、グスタフです。
米国もデフォルトは、一時的に回避はされましたが、
単に「問題を延期しただけ」という認識が、日本では
出回っていると思います。
米国に居た時に、朝の新聞などを読むと、
”債務上限の同意は前提ながら、
 共和党、民主党で、期限内でナニを次に進めるべく議論し、
 考えていくべきか?”
という部分を焦点にしていたように思えます。
ミクロとマクロの視点の違いなんでしょうが、
日本とアメリカとの、政治とマスコミのレベルの違いを
ヒシヒシと感じました。。。。。
さて、今回は、この本。

国家は破綻する――金融危機の800年
カーメン・M ラインハート ケネス・S ロゴフ
日経BP社
売り上げランキング: 3746

かなり分厚いです。
不動産投資だけを求める方には、決してお薦めはできない部類の本です。
一応、マクロ経済などの知識がないと、チンプンカンプンかも。
500ページ以上あったので、結構構えて読みましたが、
学者さんが書いた割には、内容が読みやすかったです。
#一応、勉強でミクロ・マクロ経済学が、かじりました。
経済学というと、ほとんどが理論的な部分で終始するのですが、
この本は、過去のデータを集めて、そこから分析を行うという
実証型で、データから分析を行ってます。
特に、後半のサブプライムと過去の経済的な流れとの比較などは、
今後の経済―特に、ドルと米国―などを考えるのには、
参考になるかと思います。
日本のバブル崩壊も、
こうやって比較すると、
特異な現象でもあったようですね。
未来は歴史から学べ!
という訳じゃないですが、
今後の投資活動に役立ちそうな内容で、面白かったです。